東海七福神めぐりは、東海道五十三次の最初の宿場町・品川宿を舞台に、由緒ある寺社を巡拝する歴史情緒あふれる七福神めぐりです。北品川から大森まで、旧東海道沿い約4.5kmの道のりに七福神を祀る寺社が点在し、街歩きを楽しみながら参拝できるのが大きな魅力です。本記事では、東海七福神めぐりの特徴や巡り方、各寺社の見どころを分かりやすくご紹介します!
Contents
七福神めぐりとは?

七福神めぐりとは、七福神(恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・布袋・福禄寿・寿老人)を祀る寺社を順番に巡拝することで、福運を授かる日本独自の信仰行事です。 室町時代ごろに始まったとされ、江戸時代には庶民の間で正月行事として広く定着しました。
七福神がそれぞれ「商売繁盛」「金運」「長寿」「学業」「家庭円満」など異なるご利益を司ることから、すべてを巡ることで「七つの福」を一度に授かるといわれています。 正月の初詣と合わせて七福神めぐりを行うことで、一年の幸福と無病息災を願う風習として今も多くの人々に親しまれています。
東海七福神とは?
東海七福神めぐりは、東海道五十三次の最初の宿場町・品川宿を舞台に、由緒ある寺社を巡拝する七福神めぐりです。品川は平安時代から地名が見られ、鎌倉・室町期には江戸湾の重要な港として栄え、太田道灌ゆかりの地でもありました。慶長6年(1601)に徳川家康が東海道五十三次を定めると、品川は第一の宿駅として発展し、旧東海道沿いには歴史ある社寺が数多く残されました。
現在の東海七福神めぐりは、昭和7年(1932)に品川が「大東京」に編入されたことを記念して定められた初詣行事が起源です。北品川から大森まで約4.5kmの旧東海道沿いに巡拝所が点在し、京浜急行線を利用すれば電車でも気軽に参詣できるのが大きな魅力です。歴史ある街並みを歩きながら、七福神のご利益と品川の歴史を同時に味わえる、都内でも屈指の七福神めぐりです!
■[歩行距離]約4.5km
■[最寄り駅]京急急行線「大森海岸駅」、京浜急行線「新馬場駅」
■[モデルコース]大森海岸駅→磐井神社(弁財天)→天祖・諏訪神社(福禄寿)→品川寺(毘沙門天)→荏原神社(恵比寿)→一心寺(寿老人)→養願寺(布袋尊)→品川神社(大黒天)→新馬場駅
東海七福神の寺社7社

東海七福神めぐりでは上記のような色紙を各社でいただくことができます!色紙を受け取って七福神めぐりをスタートしましょう!東海七福神の寺社は以下の7社です!
- 【弁財天】磐井神社
- 【福禄寿】天祖・諏訪神社
- 【毘沙門天】品川寺
- 【恵比寿】荏原神社
- 【寿老人】一心寺
- 【布袋尊】養願寺
- 【大黒天】品川神社
【弁財天】磐井神社

弁財天をお祀りする磐井神社は、敏達天皇2年(573年)創建と伝わる武蔵国の式内社で、古くから格式高い神社として知られます。徳川将軍家も参詣した歴史を持ち、『万葉集』に詠まれた笠島にゆかりの地としても有名です。境内には子獅子が6匹いる珍しい狛犬があり、子宝や安産のご利益を求めて多くの参拝客が訪れます。
アクセス:JR「大森駅」徒歩10分、京浜急行「大森海岸駅」徒歩3分
御祭神:応神天皇、仲哀天皇、神功皇后、姫大神、大己貴命
ご利益:厄除け、安産祈願、家内安全など
【福禄寿】天祖・諏訪神社

福禄寿をお祀りする天祖・諏訪神社は、天照大御神や建御名方神などをお祀りする由緒ある神社です。もとは立会川を挟んで鎮座していた天祖神社と諏訪神社が昭和40年に合祀されました。現在も厄除けや地域守護の神として信仰され多くの参拝客が訪れます。
アクセス:京浜急行線「立会川駅」徒歩1分
御祭神:天照大御神、豊受大神、建御名方刀美神、小碓命など
ご利益:厄除け、家内安全、商売繁昌、除災招福、良縁、学業成就、勝運など
【毘沙門天】品川寺

毘沙門天をお祀り品川寺(ほんせんじ)は、大同年間(806~810年)に創建されたと伝わる、品川で最も古い歴史をもつ寺院です。品川は東海道五十三次の第一番目の宿場町「品川宿」となるなど、品川寺は町の繁栄とともに歩み、旅の安全や商売繁盛を願う人々の祈りを受け止めてきました。また、江戸三十三観音霊場第三十一番札所、東海三十三観音霊場第二十一番札所でもあり、観音信仰の霊場としても重要な役割を担っています。さらに境内には「金生七福神」と呼ばれる、一ヶ所で七福神すべてを参拝できる七福神信仰の場も設けられています。
アクセス:京浜急行線「青物横丁駅」徒歩5分
御本尊:水月観音
ご利益:防災招福、厄除け、無病息災、交通安全、商売繁盛など
【恵比寿】荏原神社

恵比寿様をお祀りする荏原神社は和銅2年(709)に創建された神社です。「品川の龍神様」として親しまれ、源氏や上杉氏、徳川家などをはじめ古くから多くの人々から信仰されてきました。大鳥居の傍らに、大きな石造の恵比寿像が鎮座しています。

荏原神社には大きな恵比寿様の像がいらっしゃいました。
アクセス:京浜急行線「新馬場駅」徒歩2分
御祭神:高龗神、天照大御神、須佐之男命
ご利益:勝運、商売繁盛、家内安全、恋愛成就など
【寿老人】一心寺

寿老人をお祀りする一心寺は、安政2年(1855)に井伊直弼が開山したと伝えられる、真言宗智山派に属する寺院です。幕末という動乱の時代にあって、人々の安寧と長寿を願う祈りの場として建立されました。不動明王をお祀りし、古くから「延命と商売繁盛の寺」として多くの参拝者を集めてきました。
また、「ほうろく灸」が有名で、素焼きの皿(ほうろく)を伏せて頭に載せ、その上から灸を据える独特の作法が特徴です。
アクセス:京急線「新馬場駅」徒歩5分
御本尊:不動明王
ご利益:厄除け、健康長寿、商売繁盛など
【布袋尊】養願寺

布袋尊をお祀りする養願寺は、正安元年(1299)創建と伝わる天台宗の古刹で、「品川虚空蔵」として古くから地域の人々に親しまれてきました。本尊の虚空蔵菩薩は、知恵と福徳を授け、家内安全や厄除けにご利益があるとされ、特に丑年・寅年生まれの守り本尊として信仰を集めています。毎月13日の縁日をはじめ、春秋の大祭では虚空蔵菩薩の開帳も行われ、多くの参拝者が訪れる品川屈指の由緒ある寺院です。
アクセス:京急本線「新馬場駅」徒歩3分
御本尊:虚空蔵菩薩
ご利益:成績向上、記憶力増進、頭脳明晰、商売繁盛、技芸向上など
【大黒天】品川神社

大黒天をお祀りする品川神社は1187年(文治3年)、源頼朝公が千葉県の洲崎神社から「天比理乃咩命」を迎えて創建された神社です。「北の天王様」とも呼ばれる北品川の鎮守で、東京十社の一社としても知られています。明治時代に築造された富士塚は、都内七富士のひとつにも数えられています。
アクセス:京急本線「新馬場駅」徒歩2分
御祭神:天比理乃咩命、宇賀之売命、素盞嗚尊
ご利益:開運、交通安全、商売繁盛など
まとめ
東海七福神めぐりは、七福神のご利益をいただくだけでなく、品川宿の歴史や旧東海道の面影に触れられるのが魅力の巡礼コースです。約4.5kmと無理のない距離で、散策や観光を兼ねて楽しめる点も初心者におすすめ。福を願いながら歩くひとときは、日常を少し離れて心を整える良い機会になるでしょう。歴史とご利益を同時に味わえる東海七福神めぐりで、ぜひ新たな一年の幸運を祈願してみてください。


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