「火之迦具土神(カグツチ)」とは?日本神話にてイザナミを火傷させてしまった火の神様である火之迦具土神について解説します!
火之迦具土神(カグツチ)とは?
カグツチはイザナミとイザナギが神生みで生んだ火の神様です。出産時にその火が原因でイザナミは火傷を負い亡くなってしまいます。その後、怒ったイザナギに十拳剣「天之尾羽張(アメノオハバリ)」で首を落とされ殺されました。
天之尾羽張(アメノオハバリ)
妻イザナミが黄泉へ行く原因となったカグツチを斬り殺す際に用いられたイザナギが所有する神剣(十束剣)です。この剣からこぼれ落ちたカグツチの血からは火・雷・刀に関わる八神が生まれたそうです。鍛冶業や焼き物業といった火を扱う業者から高く崇敬されたそうです。また、火事を抑える役割として祀られることも多かったようです。
御利益
カグツチは火産霊神(ほむすびのかみ)とも呼ばれ、火の事項にまつわる御利益があるとされてきました。火伏せや火難除け、鍛冶業や焼き物業といった火を扱う業種全般にご利益があります。
御利益
◆御利益・家内安全、火伏せ、火難除け
火之迦具土神(カグツチ)を祀る神社
・火男火売神社(大分県別府市)
別府温泉の温泉を恵む神としても信仰されています。
・秋葉山本宮秋葉神社(静岡県浜松市)を始めとする全国の秋葉神社
・愛宕神社(京都市右京区を総本社として全国多数)
・野々宮神社(京都市右京区、東京都港区、大阪府堺市ほか全国多数)
・意多伎神社(島根県安来市)
・産田神社(三重県熊野市有馬町)
イザナミにより出産されたとする同神社の社伝が存在しています。
・花窟神社(三重県熊野市有馬町)
境内に鎮座するイザナミの御陵の対面にカグツチの御陵も併せて鎮座しています。
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