「豊受大神(とようけのおおかみ)」とは?日本神話にて食と穀物の神様として知られる豊受大神(とようけのおおかみ)について解説します!
豊受大神(とようけのおおかみ)とは?
豊受大神は「食物・穀物を司る女神」として知られています。名前の「とようけ」は「豊かな食べ物」を意味し、稲作を中心とした農業・食物・産業全般に関わる神格を持ちます。天照大神の食事をつかさどるために、丹波(現在の京都府北部)から伊勢へと呼び寄せられ、伊勢神宮・外宮(正式名称:豊受大神宮)に祀られました。現代では衣食住や生活全般の守護神としても信仰されており、企業の商売繁盛、農業や飲食業、家庭の豊かさを願う参拝者が多く訪れます。
日本神話における登場と役割
豊受大神は天照大神が天岩戸から出たのち、伊勢の地に鎮座する際、「食を司る神が必要である」として天皇により丹波国から呼ばれたとされています。その役割は、天照大神に捧げる神饌(しんせん/神への食事)を用意することでした。また一説では、穀物神「保食神(うけもちのかみ)」と同一視されることもあり、スサノオに斬られた保食神の身体から五穀が生じたという神話も、豊受大神の本質を伝えるものとされます。
別名
- 豊宇気毘売神(とようけびめのかみ)
- 保食神(うけもちのかみ)
- 宇気母智神(うけもちのかみ)
- 屋船豊宇気姫命(ヤフネトヨウケヒメ)
御利益(ご利益)
豊受大神のご利益は、私たちの生活基盤を支える衣・食・住に広く及びます。
御利益
◆御利益・五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、生活安泰
豊受大神を祀る神社

三重県の豊受大神宮をはじめ全国の豊受神社でお祀りされています。
- 豊受大神宮(三重県伊勢市)
- 元伊勢 籠神社(京都府宮津市)
- 全国の豊受神社(岐阜県高山市)
- 穴守稲荷神社(東京都大田区)
- 比沼麻奈為神社(京都府京丹後市)
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