天天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)は、天照大神の息子であり、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の父として重要な存在です。神話の中では登場シーンが多くはないものの、天孫降臨の中心人物の一人として、日本の皇室神話に深く関わっています。本記事では、天忍穂耳命の神話、別名、ご利益、ゆかりの神社まで詳しくご紹介します。
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天忍穂耳命(あまつひこねのみこと)とは?
天忍穂耳命は、天照大神と素戔嗚尊の誓約で生まれた五皇子の長男です。その名の「忍穂耳(おしほみみ)」は、「立派に実る稲穂のように豊かな耳を持つ神」を意味し、五穀豊穣や農業の守護神とされることがあります。また、天忍穂耳命は天孫降臨(てんそんこうりん)にあたり、はじめは地上(葦原中国)に降りる役目を与えられましたが、地上の混乱を見て自らは降臨せず、子である「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」を降ろすよう進言したと伝えられています。
日本神話におけるエピソード
天孫降臨と天照大神との関係
神話の中では、混乱した地上を平定するために誰を送り込むかを協議し、最初に白羽の矢が立ったのが天忍穂耳命です。しかし、天忍穂耳命が降臨しようとしたその時、地上では出雲の大国主命(おおくにぬしのみこと)が支配しており、争いが避けられない状況でした。 このため、彼はしばらく高天原にとどまり、八百万の神々と協議が行われた末、地上平定のために建御雷神(たけみかづちのかみ)が派遣されます。最終的に地上が平定された後、彼の息子・瓊瓊杵尊が「天孫降臨」を果たすことになります。天忍穂耳命は、天照大神の血を引く皇祖神の系譜として、日本神話において欠かせない存在といます。
別名
- 天之忍穂耳命
- 天忍穂耳命
- 正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命
- 忍穗根尊
- 天忍骨命
御利益(ご利益)
天忍穂耳命は農業、五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全、勝運などのご利益をいただくことができます。
御利益
◆御利益・農業、五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全、勝運など
天忍穂耳命(あまつひこねのみこと)を祀る神社

吾勝神社をはじめ多くの神社でお祀りされています。
- 吾勝神社(岩手県一関市)
- 木幡神社(栃木県矢板市)
- 伊豆山神社(静岡県熱海市)
- 許波多神社(京都府宇治市)
- 泉穴師神社(大阪府泉大津市)
- 二宮神社(兵庫県神戸市)
- 天忍穂耳神社(奈良県生駒市)
- 天忍穂別神社(高知県香南市)
- 鷲尾愛宕神社(福岡県福岡市)
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