大國魂神社とは？

大國魂神社は、武蔵国の守護神・大國魂大神を祀る歴史ある神社です。創建は西暦111年と伝わり、古くは「武蔵総社六所宮」として関東一帯の信仰を集めました。毎年5月の「くらやみ祭」など例大祭では多くの参拝客で賑わいます。

御利益と御祭神

大國魂神社がお祀りしているのは大國魂大神、小野大神、小河大神、氷川大神、秩父大神、金佐奈大神、杉山大神、御霊大神、国内諸神です。

歴史

　大國魂神社（おおくにたまじんじゃ）は武蔵国の守護神として古くから崇敬されてきた神社です。御祭神の大國魂大神は素戔嗚尊の御子神で、国土を開拓し、衣食住や医薬・まじないの術を人々に授けた神と伝えられています。創建は景行天皇41年（西暦111年）とされ、大神の託宣によって社殿が建てられたことに始まります。その後、出雲臣天穂日命の系統が武蔵国造として祭祀を担い、神社の基盤が整えられていきました。
　大化の改新以降、この地に武蔵国の国府が置かれると、大國魂神社は国司が祭祀を司る中心的な神社となり、国内の代表的な神々が合祀され「武蔵総社六所宮」と称されるようになりました。こうした背景から、武蔵国全体を祈りによって統べる存在として重要視されてきました。
　その後の歴史では源頼朝が北条政子の安産祈願に奉幣したほか、鎌倉・江戸期には社殿の造営と信仰が篤く受け継がれ、特に徳川家康は社領五百石を寄進し、社殿整備にも尽力したと伝わります。正保3年（1646年）に焼失したものの、寛文7年（1667年）に再建された現在の本殿は朱塗りの相殿造りで、東京都文化財にも指定されています。
　明治期には官幣小社となり、現在も関東一帯から厚い崇敬を集めています。中でも毎年5月に行われる例大祭「くらやみ祭」は古式を今に伝える代表的な祭礼で、歴史ある神事として多くの参拝者を魅了しています。

大國魂神社のアクセス

大國魂神社の御朱印

大國魂神社では上記のような御朱印をいただくことができます！

大國魂神社の見どころをご紹介！

鳥居をくぐって参拝スタート！

鳥居の近くには境内図がありました！大國魂神社は広大な境内を誇ります。

大鳥居は御影石製では日本一の大きさを誇るものだそう。

参道を進むと左手に見えてくるのが「宮乃咩神社」です。源頼朝の妻・北条政子の安産祈願をした神社とされています。

安産祈願として柄杓がたくさん奉納されていました。

右手には稲荷神社が！旧町内神戸（ごうど）のお稲荷様として「神戸稲荷神社」とも称されています。

手前にはかわいい狛狐をイメージした石碑がありました！

その先には軍艦多摩の戦没者を祀った慰霊碑がありました。

その反対側には日露戦争の慰霊碑も。

その先に進むと手水舎がありました！こちらで身を清めていきましょう！

手水舎の近くにあるのが立派な随神門です！2011年に改築されたものです。

随神門のすぐ近くには「鶴石」「亀石」と呼ばれる石がありました。江戸名所図会にも登場する歴史あるものです。

奥に見えるのが「中雀門」です。ここを通り抜けると本殿に辿り着きます。

本殿は官幣小社に昇格した年に改築されたものです。

社殿の隣にはその年の干支を描いた大絵馬が！

写真スポットの至る所にスマホ立てがあって便利に撮影ができます！

境内には宝物殿がありました！大國魂神社に奉納されている各種貴重な品々を見ることができます。

社殿の周辺には多くの境内社があります。右手には大鷲神社・住吉神社が！お酉さまとして毎年11月の酉の日には酉の市が行われます。

その奥には東照宮があります。二代将軍・徳川秀忠の命によって造営されたもので徳川家康をお祀りします。

社殿から見て左奥には「巽神社（たつみじんじゃ）」があります。市杵嶋姫命をお祀りする神社です。

その隣には松尾神社が！武蔵国の醸造家の懇請により京都の松尾大社より勧請された神社で、大山咋命をお祀りしています。大山咋命は醸造の守護神として有名です。

さらにその隣には水神社があります。水波能売命（みづはのめのみこと）などをお祀りしている神社です。

水神社の奥には綺麗な池がありました。

この池を使って「人形流し」をすることができます。厄や穢れを人形に移して水に流すことにより取り除くことができる儀式の一つです！

その他、大國魂神社では各種おみくじや絵馬をいただくことができます！

まとめ

読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、魅力溢れる大國魂神社にお立ち寄りください！