松陰神社とは？

松陰神社は、幕末の思想家・教育者である吉田松陰をお祀りする神社です。
安政の大獄で処刑された松陰の遺志を偲び、松陰門下生らによって明治15年に創建されました。現在は学問成就や志を立てるご利益の神社として、全国から多くの参拝者が訪れています。

御利益と御祭神

松陰神社がお祀りしているのは吉田寅次郎藤原矩方命（吉田松陰公）です。

歴史

　松陰神社は、幕末の思想家・教育者として知られる吉田松陰先生をお祀りする神社です。その歴史は、安政の大獄にまでさかのぼります。吉田松陰は尊王攘夷の思想を掲げ、国を思い自ら考え行動することの大切さを若者たちに説きましたが、その思想が幕府に危険視され、安政6年（1859年）、江戸伝馬町の獄中にて30歳の若さで刑死しました。
　松陰の死後、遺体は当初、小塚原回向院に葬られましたが、文久3年（1863年）、松陰門下の志士たちによって、現在の世田谷区若林の地へ改葬されました。この一帯は、江戸時代に長州毛利藩藩主・毛利大膳大夫の別邸があった場所で、「大夫山」と呼ばれていた由緒ある土地であり、松陰にとっても縁の深い地でした。
　明治15年（1882年）、松陰門下の人々が相謀り、墓畔に社を築いて松陰先生の御霊を祀ったことが、松陰神社の創建とされています。これにより、この地は忠魂の鎮座する聖地となりました。現在の社殿は昭和2年から3年（1927〜1928）にかけて造営されたものです。
　松陰神社は、明治維新の立役者である伊藤博文をはじめ、多くの逸材を育てた吉田松陰の精神を今に伝える神社として、近年では学問の神としても篤い崇敬を集めています。

松陰神社のアクセス

松陰神社の御朱印

松陰神社では上記のような御朱印をいただくことができます！

御朱印帳は吉田松陰の肖像画と句が描かれた趣のあるものをいただくことができます！

後ろには「志」の文字が！

松陰神社の見どころをご紹介！

鳥居をくぐって参拝スタート！

参道には御祭神である「吉田松陰公」の石像がありました！

参拝前に手水舎で身を清めていきましょう！

手水舎のすぐ近くには「水琴窟」がありました。柄杓で水琴窟の水鉢に水を注ぐと、心地よい水滴の音が響きます。

社殿は1928年に造営されたものです。当時の社殿が改修されつつ現在に至ります。

境内には多くの石灯籠が！木戸孝允、伊藤博文、山県有朋、桂太郎、乃木希典らによって寄進されたものが多く残ります。

境内社として大黒様がありました。五穀豊穣・商売繁盛・縁結び・出世開運・病気平癒などのご利益をいただくことができます。

境内の右側には「松下村塾」を模造した建物がありました。山口県萩市の「松陰神社」境内に保存されている松下村塾を模したものです。

江戸時代末期（幕末）に、長州萩城下の松本村（山口県萩市）に存在した私塾です。吉田松陰が同塾で指導した短い時期の塾生の中から、高杉晋作や伊藤博文、山縣有朋といった明治期の日本を主導した人材を多く輩出したことで知られます。

近くには模造松下村塾で使用されていた瓦なども展示されていました。

こちらにも「吉田松陰公」の石像がありました！

境内の左手には吉田松陰先生の墓所・松陰先生他烈士墓所があります。

正面には吉田松陰先生の墓所があり、その周りには頼三樹三郎、小林民部、来原良蔵、福原乙之進、綿貫次郎輔、中谷正亮、その他烈士の墓碑が置かれています。

その他、松陰神社では各種おみくじや絵馬をいただくことができます。

絵馬には松陰先生の肖像画描かれています。

まとめ

読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、魅力溢れる松陰神社にお立ち寄りください！