「磐筒男神(イワツツオノカミ)」とは?刀剣の神様として知られる神様の概要、ご利益を解説します!

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磐筒男神(イワツツオノカ)は、『古事記』や『日本書紀』に登場する神で、火の神カグツチを斬った際に生まれたとされる神です。この記事では、磐筒男神(イワツツオノカミ)について解説します!
 

磐筒男神(イワツツオノカミ)とは?

火神カグツチの誕生に伴って生まれた神

磐筒男神は、『古事記』および『日本書紀』に登場する神で、神産みの物語に由来します。伊邪那美命(いざなみのみこと)が火の神カグツチを産んで命を落としたことに怒った伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が、十拳剣(とつかのつるぎ)でカグツチを斬ったとき、その剣の先から滴った血が岩に落ち、そこから化生した神のひとつが磐筒男神です。このとき、先に生まれたのが磐裂神(いわさくのかみ)・根裂神(ねさくのかみ)であり、磐筒男神はその後に現れた神格として描かれています。

経津主神の祖先としての役割

『日本書紀』本文の「第六の一書」では、磐筒男神は武神・経津主神(ふつぬしのかみ)の祖とされています。磐筒男神・磐筒女神の二柱の神の間に経津主神が生まれたと記述されており、軍神系統の神々の系譜の中核を担う存在であることがわかります。

日本神話におけるエピソード

剣の血から生まれた神

磐筒男神の誕生は、神産み神話の終盤にあたります。火神カグツチの誕生により伊邪那美命が命を落とし、怒った伊邪那岐命がカグツチを斬る場面は、神話における最初の「死と再生」の物語ともいえます。このときに剣に滴った血が岩に触れたことで複数の神々が誕生しました。この「岩に宿る神霊」という発想は、後の磐座信仰にもつながるものであり、神が岩を通じて顕現するという古代的な宗教観が色濃く表れています。

星の神としての信仰

後世の神道文献『釈日本紀』に引用された『天書』の逸文では、磐筒男神は「太白(金星)の精」、磐筒女神は「辰星(水星)の精」とされており、星の神=天体の精霊としての側面も付与されています。このことから、星宮神社などでは天体信仰と結びついた神として祀られています。

別名

  • 石筒之男神(いわつつのおのかみ)
  • 磐筒男神(いわつつのおのかみ)

御利益(ご利益)

磐筒男神は以下のようなご利益があるとされています。特に「災厄を断つ神」「星の巡りを司る神」として、陰陽道的な信仰とも結びついてきました。

御利益
◆御利益
・災難除け、武運長久、勝負運、星信仰に基づく開運招福、厄除け

磐筒男神(イワツツオノカミ)を祀る神社

星宮神社

栃木県の星宮神社や群馬県の赤城神社などでお祀りされています。

  • 星宮神社(栃木県真岡市)
  • 星宮神社(栃木県下野市)
  • 速星神社(富山県富山市)
  • 赤城神社(群馬県高崎市)

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