「布刀玉命(フトダマノミコト)」とは?日本神話にて知恵を司る神様として知られる布刀玉命(フトダマノミコト)について解説します!
布刀玉命(フトダマノミコト)とは?
フトダマは天岩戸伝承でオモイカネの考案した策の善し悪しを判断するため、アメノコヤネと共に、太占(ふとまに)と呼ばれる占いを献じた神様です。祭祀(神事)や占いを司る神とされ、その末裔はその後も朝廷の祭祀を司る氏族として要職をかねていったといわれています。
太占
鹿の肩甲骨を焼いてその割れ目の形から吉凶を占う古代の日本で行われた占いの一種です。
天岩戸伝承
天照大神(アマテラス)が、弟の素戔鳴尊(スサノオ)の乱暴に怒って、天の岩屋へお隠れになった伝説。世の中は真っ暗闇になり、いろいろの悪い神々が出てきて、恐ろしいことや、悲しいことが次々に起こったとされています。
天孫降臨の時には、邇邇芸命(ニニギノミコト)に随伴し、忌部氏(後に斎部氏)の祖先となったとされています。
忌部氏(斎部氏)
古代朝廷の祭祀を始めとして祭具作製・宮殿造営を担った氏族
別名
・太玉命(フトダマノミコト)
・忌部神(イムベノカミ)
・天太玉命(アメノフトダマノミコト)
・大麻比子命(オオアサヒコノミコト)
・大麻比子神(オオアサヒコノカミ)
・津咋見命(ツクイミノミコト)
御利益
フトダマは天岩戸伝承で太占(ふとまに)と呼ばれる占いを行った神様ということもあり、祭祀(神事)や占いを司る神とされ、それにゆかりのある御利益をいただくことができます。
御利益
◆御利益
・所願成就、占いの守護、神事の守護、災難除け、産業振興、方位除け、縁結び、厄除け、殖産興業、技術向上
布刀玉命(フトダマノミコト)を祀る神社
・天太玉命神社(奈良県橿原市)
・大麻比古神社(徳島県鳴門市)
・安房神社(千葉県館山市)
・大原神社(千葉県君津市)
・洲崎大神(神奈川県横浜市)
・安房口神社(神奈川県横須賀市)
・金札宮(京都府京都市)
・諸羽神社(京都府京都市)
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