【因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)】とは?神話のあらすじと教訓をわかりやすく解説します!

神話エピソード

日本神話の中でも、子どもから大人まで広く親しまれている物語が「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」です。舞台は神話の国・出雲。主人公は後に「だいこくさま」として信仰される大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)です。この記事では、因幡の白兎のあらすじや物語の背景、そして神話が伝える大切なメッセージについて解説します。

因幡の白兎のあらすじ

八上比売をめぐる兄弟神の旅

昔、出雲の国にだいこくさま(大国主大神)という心優しい神様がいました。だいこくさまにはたくさんの兄弟神がいましたが、兄弟たちは因幡の国に住む美しい八上比売(やかみひめ)に求婚しようと旅に出ます。だいこくさまは兄弟たちの荷物を背負わされ、まるで家来のように一番後ろを歩くことになりました。

皮をはがれたうさぎとの出会い

因幡の国の気多の岬にさしかかったとき、兄弟神たちは体の皮をはがされ、泣いている一匹のうさぎを見つけます。しかし兄弟たちは、うさぎを助けるどころか意地悪をします。「海水を浴びて風に当たるとよい」と嘘を教えたのです。うさぎは言われた通りにしましたが、傷口はさらに悪化し強い痛みに苦しむことになりました。

うさぎが皮をはがされた理由

やがて後からやってきただいこくさまが、泣いているうさぎに事情をたずねます。うさぎは、もともと隠岐の島に住んでおり、因幡の国へ渡りたいと考えていました。そこでワニ(神話ではサメを指すともいわれます)をだまして背中を並べさせ、その上を渡ろうとしました。しかし最後に油断してだましたことを明かしてしまい、怒ったワニたちに皮をはがされてしまったのです。

だいこくさまのやさしさ

事情を聞いただいこくさまは、うさぎにこう教えました。「すぐに真水で体を洗い、蒲(がま)の花の上に寝転びなさい。」うさぎはその通りにすると、みるみるうちに傷が癒え、元の白く美しい姿に戻りました。心優しいだいこくさまの行いに感謝したうさぎは、八上比売が選ぶのは兄弟ではなく、だいこくさまであると予言します。その言葉どおり、八上比売が求めたのはだいこくさまだったのです。

因幡の白兎が伝える教訓

思いやりの心の大切さ

この物語は、「意地悪」と「思いやり」の対比が印象的です。兄弟神はうさぎをだまし、だいこくさまは真心で救いました。その違いが、最終的な結果を大きく分けることになります。

誠実さが良縁を結ぶ

だいこくさまは、のちに縁結びの神様として広く信仰されます。因幡の白兎の物語は、思いやりや誠実さこそが良いご縁を結ぶという象徴的なエピソードでもあります。

出雲神話と大国主大神

出雲は「八雲立つ出雲」と称される神話の国です。その中心が、大国主大神をお祀りする出雲大社です。大国主大神は“だいこくさま”として全国で親しまれ、国づくりの神、そして縁結びの神として信仰されています。因幡の白兎の物語は、その優しさと御神徳を象徴する代表的な神話として知られています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました