天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)とは?海の道を照らす女神様の概要、ご利益を解説します!

日本の神様
天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)は、日本神話に登場する女性神で、特に海上交通や航海安全の守護神として知られています。関東地方を中心に信仰され、洲崎神社などで祀られています。本記事では、天比理乃咩命の概要、ご利益、そして彼女を祀る神社について解説します。
 

天比理乃咩命とは?

天比理乃咩命は、『古事記』や『日本書紀』には登場しませんが、宗像三女神やその周辺の海神(わたつみ)の系譜に連なる神と考えられています。名前に含まれる「比理(ひり)」は「照らす光」を意味するともされ、航海の安全を見守る存在とされてきました。一説では、宗像三女神のうちの一柱「多紀理毘売命(たきりびめのみこと)」と同一視されることもあり、海にゆかりの深い神であることは共通しています。

宗像三女神
「アマテラスとスサノオの誓約」の際に、アマテラスがスサノオの剣を噛んで吹き出した霧から生まれた三女神のことです。市寸島比売命(イチキシマヒメ)、多紀理毘売命(タキリビメ)、多岐都比売命(タギツヒメ)の三女神を指します。

源頼朝との関わり

源頼朝が平家打倒の旗揚げをした際、船での移動の安全を祈って天比理乃咩命を祀る洲崎神社を参拝したと伝えられています。その後、神威を感じた頼朝はこの神を江戸(現・東京)に勧請したとされます。

別名

  • 天比理刀咩命(あめのひりとめのみこと)
  • 洲ノ神(すさきのかみ)
  • 多紀理毘売命(たきりびめのみこと)と同一視されるケースあり

御利益(ご利益)

天比理乃咩命は古くは漁師や海運業者、船乗りたちから篤く信仰され、現代でも交通安全を願う多くの参拝者が訪れています。

御利益
◆御利益
・海上交通、航海安全、旅行安全、国家安泰、祈願成就

天比理乃咩命を祀る神社

品川神社
品川神社

千葉県にある洲崎神社や東京都の品川神社などでお祀りされています。

  • 洲崎神社(千葉県館山市)
  • 品川神社(東京都品川区)
  • 安房神社(千葉県館山市)
  • 洲崎大神(神奈川県横浜市)

コメント

タイトルとURLをコピーしました