淤母陀琉神とは?神世七代の一柱で、命の調和を司る神様の概要、御利益を解説します!

日本の神様
淤母陀琉神(おもだるのかみ)は、「古事記」や「日本書紀」に登場する天地開闢(てんちかいびゃく)の神々の一柱です。この記事では、淤母陀琉神の神話、ご利益などについて詳しく解説します。
 

淤母陀琉神の概要

淤母陀琉神(おもだるのかみ)は、「古事記」や「日本書紀」に登場する天地開闢(てんちかいびゃく)の神々の一柱です。伊邪那岐命・伊邪那美命が登場する以前の世代、「神世七代(かみよななよ)」の第六代にあたり、日本の大地や人間の“形成”に関わるとされる神です。その名には「おも(面)=顔」「たる=充ち満ちる」という意味があり、「整った形・完全な姿」を象徴すると考えられています。

淤母陀琉神の登場と神話上の位置づけ

神世七代の中での位置

『古事記』によると、天地がはじめて開けたとき、最初に生まれた神々を「別天津神(ことあまつかみ)」、その後に続く七代の神々を「神世七代」といいます。この七代目のうち、第六代に登場するのが 淤母陀琉神(おもだるのかみ) とその対となる 阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ) です。二柱は男女対の神として登場し、天地の秩序が整い、人の形が完成しつつある段階を象徴しています。

名の意味と象徴

「淤母陀琉」とは、古語で「面足る(おもだる)」に通じ、“顔が整う”“完全な形になる” ことを意味します。それまでの天地生成の神々は「姿を隠す独神」でしたが、淤母陀琉神と阿夜訶志古泥神は「対の神」として登場し、男女の調和・形ある存在の出現を表します。したがって、この二柱の神は 「調和」「完成」「生成」 を象徴する存在とされています。

淤母陀琉神の性格と神格

形・秩序・調和を司る神様

淤母陀琉神は、天地創成の過程で「形が整い、秩序が生まれる段階」を司る神と考えられます。「おもだる(面足)」という言葉には、整った顔立ち=完成した生命 の意味が込められており、人間や自然界のバランスが調うことを象徴しています。そのため、後世では「容姿端麗」「心身の調和」「家庭円満」などのご利益があると伝えられています。

対神・阿夜訶志古泥神との関係

阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)は、「賢く、慎み深い女性の神」とされ、淤母陀琉神とともに天地創成の最終段階に関わりました。 二柱の登場によって、「天地の生成」から「男女の生成」へと神話が移り変わり、やがて伊邪那岐命・伊邪那美命による国生み・神生みへとつながります。

別名

  • 面足尊(おもだるのみこと)
  • 面足命(おもだるのみこと)
  • 面足神(おもだるのかみ)
  • 面足之命(おもだるのみこと)

御利益(ご利益)

淤母陀琉神(おもだるのかみ)は容姿端麗、美容成就、縁結びなどのご利益があります。

御利益
◆御利益
・容姿端麗、美容成就、心身の調和、家庭円満、夫婦和合、縁結び・良縁成就、健康長寿、身体健全など

淤母陀琉神(おもだるのかみ)を祀る神社

穏田神社
穏田神社

東京都の穏田神社や胡録神社、全国各地の第六天神社でお祀りされています。

  • 穏田神社(東京都渋谷区)
  • 胡録神社(東京都荒川区)
  • 各地の第六天神社
  • 近津神社(茨城県久慈郡大子町)
  • 近津神社(茨城県久慈郡大子町)
  • 近津神社(茨城県久慈郡大子町)
  • 二荒山神社 境内社(栃木県宇都宮市)
  • 健男霜凝日子神社(大分県竹田市)
  • 熊野速玉大社(和歌山県新宮市)
  • 熊野那智大社(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)

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